消えた金木犀

 朝晩歩くようになって体調が良くなったような気がしないでもありませんが、朝日の中を歩くより、日が落ちて暗くなった道を歩く方が疲れないことに気が付き、お天道様の下を歩けないのかお前は?みたいな複雑な心境になっています。

考え事をしながら歩いていても、目に入って来るものはあります。最近一番びっくりしたのは、毎年秋を知らせてくれていた金木犀がなくなっていたことです。前回のブログにも書いた小さな金木犀です。いなくなる事は、今年の秋になる前から決まっていたのかもしれません。最後の金木犀だと分かっていれば、もっと香りを嗅いだのに!もっと愛でたのに!もっと見上げたのに!写真を撮っておいたのに!と思わずにはいられませんでした。全く跡形もなくなった金木犀。別の地に移植されていることを願っています。

人との別れもそうですね。わかっていれば…と思うことはたくさんあるでしょう。どっちが先か誰が先か分かりませんが、もういつ逝ってもおかしくない年齢になり、今はひたすら断捨離です。

若い方々が一生懸命頑張っておられる姿をみると、全てお任せしたくなりますが、年を取ってからしか分からないこともあります。60代は高齢者年少組。70代は年中組。80代は年長組。まだまだ行けますね。