8月です

私が生まれたのは戦争が終わって16年後ですが、小学校の頃まではまだなんとなく、敗戦の匂いを感じていました。それは周囲の大人たちの戦時中の苦労話であったり、酔っ払った時の軍歌であったり、遠足で訪れた観光地で見かけた負傷した兵隊さんだったりしました。戦争は恐い、と子ども心に思ったものです。親に生意気な事を言うと「昔なら憲兵が来て、ああしてこうして、しょっ引かれる!」とたしなめられたのも恐い思い出です。何を言ったのかさえ覚えていませんが、今となっては自由な時代に生まれていてよかった、と思うのみです。

テレビ番組も8月に入ると戦争や平和をテーマにした物が多くなります。先日放送された「二十四の瞳」は心打たれました。貧困と戦争、私が子どもの頃に感じていた敗戦の匂いと通じるものがありました。親ガチャという言葉がありますが、時代ガチャといってもいいのかもしれません。辛いです。戦後の新しい憲法の下で生きられる幸せを噛みしめています。