北東北の歴史にドキドキ
官報に行旅死亡人のお知らせが掲載されています。行旅死亡人とは、身元が分からず遺体の引き取り手もない死者のことです。相続財産清算人や失踪宣告など、興味のある記事を読んだ日には、ついつい見てしまいます。発見された場所、推定年齢、衣服、体の特徴、所持品などの記載があり、合掌しながら読んでいます。 この行旅死亡人の記事から、遺族を見つけていくというストーリーの本を読みました。年齢も偽り、本名も捨て、自分の身元の分かるものは「ある一つ」を残して他は何も残さず、アパートの一室で亡くなった女性でした。積極的に身元を隠して生きてきて、今風にいえば「終活」の年齢。さらに注意深く、身元の分かるものは残さないようになさっていたのではないでしょうか。この本の作者が身元の判明に尽力し相続人が判明しましたが、それを故人が望んでいたかどうかは分かりません・・という感想を持ちました。様々な人生があります。 大仙市、払田の柵。訪問した日は雄大な景色の中に大陸を渡るような風が吹き荒れ幻想的な雰囲気で、当時の人々はどんな思いで生きて、そして死んだいったのか、私の中にも1ミリくらいはその血が流れているんじゃないの?と。とても魅力を感じる場所でした。城柵の写真に全部親族が映り込んでいて(>_<)、載せられないのが残念。